CH32X315は4組48チャネルADCとUSB3を直結したデータ収集向けMCU
CH32を理解するためのノート群 の高速データ収集系。
事実
WCHのCH32X315は多チャネルADCを強く意識したRISC-V MCUである。
WCHの2026年製品総覧では、
- 480MHz級コア
- 4組の5Msps ADC
- 合計48の直接入力チャネル
- USB 3.0、5Gbps PHY内蔵
- USB3実測450MB/sという公称値
- USB PD/Type-C
- USART/SPI/I2C
- ARGB peripheral
を特徴として挙げている。
データシート説明では12bit高速ADCを4組内蔵する。
考察
X315は「高性能MCUにADCがたくさん付いた」と考えるより、
多数のアナログ入力を取り込み、そのデータをUSB3でPCへ運ぶ
というデータパスを一つのMCUで構成する製品と考えると分かりやすい。
典型用途は、
- 多チャネルDAQ
- USB接続計測器
- バッテリ/セル監視
- センサアレイ
- mixed-signal logger
- 簡易オシロ/ロジアナ複合機
などになる。
H417が汎用高速I/Oを大量に持つのに対して、X315は「高速ADC + USB3」という用途へかなり明確に寄せている。
注意点
5Msps × 4 ADCの存在と、「48チャネルを同時に各5Mspsで取れる」ことは同義ではない。
mux、scan、sample time、ADC間の同期条件、DMA bandwidthをデータシートで確認する必要がある。
高速DAQではMCU仕様だけでなく、入力AFE、基準電圧、PCB noise、USB transfer modeも性能を決める。