CH32H415/H416/H417はUSB3をMCUへ持ち込んだ高帯域系列
CH32を理解するためのノート群 のH41x系列。
事実
CH32H415/H416/H417は同じデータシートで扱われる高性能RISC-V MCU系列で、QingKe V5FとV3Fのデュアルコア構成を採る。
シリーズ情報では、
- H415: 960KB Flash、896KB SRAM、QFN60
- H416: 480KB Flash、896KB SRAM、QFN60
- H417: 960KB Flash、896KB SRAM、QFN68/QFN88/QFN128
となっている。
H41xの大きな特徴はUSB 3.0 SuperSpeed controller/PHYをMCU内に統合していることで、データシートでは5Gbps USBSSを扱う。
H417ではさらに100M Ethernet PHY、USB PD/Type-C、高速ADC、LTDC、DVP、UHSIF、PIOCなど多数の高速I/Oを持つ。WCHはUSB3について実測450MB/sという値も掲げている。
考察
H417は「速いMCU」というより、FPGAや専用bridge ICを置いていた一部の用途をMCUへ引き寄せる製品に見える。
USB3 PHYが内蔵されると、
- ロジックアナライザ
- 高速DAQ
- カメラ/画像センサの転送
- 大容量データロガー
のような用途で、外部USB3 bridgeを削れる可能性がある。
CPU性能そのものより、MCUの内部帯域と外部I/O帯域を一緒に引き上げたことが重要である。
注意点
H41xはパッケージごとに外へ出せる周辺機能・ピン数が異なる。H417でもQFN68/QFN88/QFN128で利用可能なUSBFS、PD、SerDes、ADC channel数などが変わる。
型番名だけでなく、末尾のpart numberまで確認する必要がある。
また初期lotに関するerrataも存在するため、量産用途ではlotとerrata確認が必要。