CH32H417だけで16ch 200MHz連続ロジックアナライザを作る例が出ている
CH32H415/H416/H417はUSB3をMCUへ持ち込んだ高帯域系列 の実使用例。
事実
2026年に立創開源平台へ、CH32H417を中心にしたUSB3ロジックアナライザが公開された。
公開仕様では、
- 16 digital channels
- 200MHz continuous sampling
- USB 3.0でPCへstreaming
- 2 analog channels
- analog側最大20Msps
- PC softwareはPulseView系をベースにしたU3LogicAnalyzer
という構成である。
作者は「FPGAなし、CH32H417単チップ中心」で実現していると説明している。
公開ページでは復刻コスト約40元としている。
その後、より小型化した派生基板など複数の派生設計も公開されている。
考察
この例はH417の位置づけを理解しやすい。
従来、高速logic analyzerでは、
- FPGAでparallel sampling
- FIFO
- USB3 bridge/controller
のような分業が自然だった。
H417では高速GPIO、内部RAM/DMA、USB3 PHYを一つのMCUへ集めることで、一部の計測器をMCU中心に構成できる。
重要なのは「400MHz CPUだから200MHz samplingできる」という単純な話ではない。
sampling path、DMA、memory、USB3転送まで含むend-to-end bandwidthが揃っていることが成立条件である。
限界
公開プロジェクトの性能値は、その特定firmware、PCB、PC softwareでの結果である。
一般的なH417回路で同じ性能が自動的に出るわけではない。
またanalog入力側は本格的なoscilloscope AFEとは別物なので、帯域、入力impedance、保護、校正を区別する必要がある。